お母様のダイヤリングを溶かして、鍛えなおしてエンゲージリングにしました。お持ち込みいただいたのは、10石のメレダイヤがセットされたボリュームのある指輪です。メレダイヤ部分はそのままカットしてペンダントに加工して、指輪部分を溶かして新たな指輪にしました。
溶かして製作するには「鍛造製法」でしか加工することができず、デザインが限られます。今回は鍛造製法のMIORING「花衣」タイプで製作しました。
中央のダイアモンドは新たにお選びいただき、0.303ct、無色、トリプルエクセレントカットの素晴らしいものです。これを6本の丸い爪で留めました。
両脇の石は希少石のパライバトルマリンです。南の海のように抜けるような青い宝石は、現在最も手に入りにくい宝石の一つです。お二人のお好みを伺い、バランスよく配置できるように用意しました。
元のリングから切り取ったメレダイヤ部分は、可愛らしいペンダントにしてお母様にプレゼントされるそうです。
お母様の想いを活かし、永遠に輝かせる婚約指輪になりました。