Atelier Filondor

サイズ直しについて

サイズ直しについて

クラフトマンの山崎です。
指輪のサイズを縮める作業について何回かに分けて話したいと思います。今回はプラチナ900の指輪23号を18号にサイズダウンします。

・ロウ目の有無の確認

先ずはロウ目の確認をします。
ロウ目とは指輪の接合面の事をいいます。ロウ目が何箇所もあると指輪の耐久性に問題が生じる可能性があり、少しの変形でロウ目の部分が切れたりヒビの原因になってしまう事もある為、念入りに確認します。
過去には5箇所もある物もありました。基本的には鍛造にはあって、鋳造にはありません。

・切断部分の決定


今回の指輪にはロウ目が無かったのでデザインに影響の少ない指輪のトップ部分に対して対角の幅が一番狭い部分を切断します。万が一ロウ目を見逃していてもこの部分にロウ目があることが多い事も理由の1つです。
続きは次回にお話します。