チェーンの修理

クラフトマン加藤です。
工房では日々さまざまなジュエリーの制作や修理を手がけています。
今回はその中でも少し珍しい修理のご依頼をご紹介したいと思います。
お預かりしたのは、素材が不明なシルバーメッキのチェーンの長さ調整。
「チェーン部分を数コマ外して短くしたい」
というご希望でしたが、問題は素材がわからないこと。
メッキ製品は加工時に予想外の反応が起こることもあるため、まずはお客様にリスクをご説明したうえで慎重に作業を進めることにしました。
まずは通常の方法である糸鋸での切断を試みましたが……滑ってしまい、うまく切れません。
思った以上に硬く、これは難しいぞと感じました。
そこで試行錯誤しながら、ヤスリを使って少しずつ削る方法に切り替えました。
時間はかかりましたが、慎重に削ることで無事にチェーンを切断し、ご希望の長さに調整することができました!
プラチナや18金のジュエリーは比較的修理しやすいのですが、今回のように素材が不明なものでもお直しのお手伝いができる場合があります。
「これ、直せるかな?」
と思うジュエリーがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
これからも、クラフトマンならではの視点で、修理や加工の裏話をお届けしていきます!