ネックレスの金具修理

クラフトマン加藤です。
ネックレスの金具交換のご依頼をいただきました。拝見してみると、ロブスターフックという金具の一部が壊れてしまっています。
なぜ壊れてしまったんだろうと思い、金具の内側をよく観察すると小さな窪みがありました。
ここには実はバネが入っていて、その反発力で金具が開閉できる仕組みになっています。
ルーペで中をじっくり覗いてみると…
なんと、片側のバネの先がなくなっていました!(下の画像)
おそらく使用の中で、金具の中のバネが途中で折れてしまったのでしょう。その結果、開閉の機能がうまく働かず壊れてしまったようです。
このタイプの金具は、残念ながらバネだけの修理ができません。
今回は、ロブスターフックから引輪(ひきわ)という金具に交換してお直しさせていただきました。
金具が壊れていなくても、動きが固くなってしまったり使いにくさを感じることもあるかと思います。
そんな時はぜひお気軽にご相談ください。
ちなみに…金具って実は奥が深くて、私はとても面白く感じています。
今回のロブスターフックや引輪の他にも、カニカン、ナスカン、マグネットクラスプ、マンテルなど、さまざまな種類があります。
小さめの金具は見た目がすっきりして良いですし、大きめのものは開け閉めがしやすくて便利。
それぞれにちゃんとメリットがあるんです。
ジュエリーの細部にも目を向けると、意外な発見があるかもしれませんね!