伝統工芸に使用される素材の赤銅（しゃくどう）とシルバーを使用し、マベパールの帯留めを制作しました。烏の濡れ羽色という黒色になる赤銅は加工が大変難しく、叩き出しで形を作っていったのですが、予想以上に時間と手間を要しました。
また、煮上げによって変色させる工程にも伝統工芸ならではの秘密があり、解明する為に多くのつてを頼り、試行錯誤しながらのまさに手造りの逸品。
銀、赤銅とマベパールが整然と並び、色と素材のコントラストが美しい、特別なひと品となりました。